CNC XY 自作
CNCで遊ぶ【簡易XYステージ制作】
今回の工作は、ステッピングモータを用いたCNC学習用?のXYステージの制作です。
※CNCとは、コンピュータ数値制御の略です
【注意事項】
・当コンテンツを参考に工作する場合は、自己責任でお願いします。
・動作させるには、ステッピングモータコントローラが別途必要です。
・このXYステージでは強度不足為、フライス加工等は行えません。
・摺動部のガタが大きい為、精度もあまり良くありません。
・CNC学習用(試作実験用)ぐらいでの使用を前提としています。
材料
材料は、電気街で購入できる物をチョイスしてみました
ユニバーサルプレート-------2袋
ステンシャフト150mm×3mm--------4本
※ホームセンターで500~900mm?の物を買って、サンダー等で切断した方安上がりかも・・
ゴムジョイント(内径2mm)
径が合えば、網戸のゴムでもOK
小型ギアーヘッド付きステッピングモーター ------2個
※ギアーヘッド付きだと、軸移動(動作)がかなり遅いです
・M3×10のビス&ナット-------------適量
・M3×5 又は M3×6のビス-------2本
ブロックスペーサ10mm角(M3)-----2個
M3寸切りボルト----------------------適当な長さでカット
ブロックスペーサは、電気街で手に入ります(基板スペーサコーナーにあり)
ブロックスペーサが手に入らない場合は、六角基板スペーサにM3のネジ穴加工する手も・・
あれば便利なシャフトストッパー(値段が高いのが難点)
今回はシャフトストッパーのかわりに、結束バンド又はゴムジョイントを使用しています
XYステージ組み立て(XY軸)
まずはユニバーサルプレートのパーツで、モーター固定用のL型ブラケットを作ります
※画像では、12個ありますが4個でOKです
下の画像の物を2個作ります
シャフトストッパーは結束バンドを使用し、ラジペン又はニッパーを使ってきつく縛ります
ゴムジョイントでもOK
モーター軸の高さは、シャフトと同じ高さに
前工程で作った1つに、M3×5又はM3×6のビスでブロックスペーサを取り付けます
そして、ビスとナットを使い2個を合体させます
ブロックスペーサ(丸の部分が取り付け位置)を取り付けたユニバーサルプレートを更に取り付けビスとナットで固定し、そしてM3の寸切りボルトを挿入します
最後に、スクリュー(寸切りボルト)とモーター軸をゴムジョイントで繋げます
摺動部に少しグリスを塗布し、完成!
余り部品でZ軸を作る
CNC加工機等は3軸が基本となるので、余り部品でもう1軸作ってみました
※Z軸を製作する場合、パーツの追加購入必要
動作確認
数値制御させるには、ステッピングモータドライバとCNCソフトが別途必要となります
当ホームページにステッピングモータドライバ自作の記事があるので参考に・・
実験的な使用なら、パラレルポートがあるボロパソコンとTurboCNCの組み合わせが安上がり・・
TurboCNCを使ってみる(設定、動かし方)
CNCソフトは、
MS-DOS→ TurboCNC
Windows(32bit)→ Mach3
Linux→ LinuxCNC
ってな感じでしょうか・・
【追記 2020年2月】
昨今、Arduino(GRBL)を使ったCNCコントロールが、ホビーユースでは一般的となってます。
CNCソフトはArduino(GRBL)と使うのであれば、bCNCが使いやすいと思います。(初めのインストールは少し面倒だが)
私は使っていませんが、Arduino + CNCシールド + モータードライバのセットがお手軽かも。
ガタを減らし精度を上げてみる
各部分の改良ポイントです
①スクリュー部のガタ対策
②シャフト部 ”
③テーブル部 ”
④ゴムジョイントのネジレ防止&ホールド性の向上対策
⑤全てビス止めにする
①
スクリュー部のガタ取りというか、モーターのギアヘッド部のガタ取りと言った方が正しいかな?
②
シャフト部のガタ取りは、ビスでシャフトを上に押さえつけています
あまり押さえつけると、ベースがくの字に曲がってくるので注意
③
テーブル部のガタ取りは、ユニバーサルアームを以下のように切断して取り付けます
摺動抵抗にならないように取り付け
④
スクリューとモーター軸のジョイントを新たに作り、ねじれ防止&ホールド性をアップさせる
ホームセンターなんかに売っている市販のゴム板です↓
ちょっと雑ですが、外径10mm・穴径2~2.5mmに加工
CNCスチレンカッターとして使ってみる
CNCスチレンカッターとして使う場合はZ軸を必要としないので、
手っ取り早くCNC加工が楽しめます
NCデータは、一筆書きで・・
CNCソフトで使う場合、原点スイッチがあれば便利です
ソフトリミット設定ができるので、オーバランさせない為に取り付けた方が無難です
カップリング(軸継ぎ手)を自作してみる
内径3.2mmで少し肉厚なカラーを使用
穴・ネジ穴加工を施します
銅線又は針金を通します
銅線又は針金を折り曲げます
ゴムジョイントだと滑りが発生するので、精度を上げる為にはこういった軸継ぎ手を使った方が吉です。
結果的には、自作するよりもモノタロウなんかで市販品を購入したほうがいいかもです(笑)
汎用CNC実験機
とりあえずCNCを色々試してみたい!ということで卓上型のCNC実験機を作ってみました
まずは筐体の製作です
材料は、ホームセンターで売っているモノを使用
・テーブルの脚?(300mm) ←名称わかりません・・
・コの字型ブラケット
・木の端材(出来ればMDF板の方が良い)
・適当なボルト・ビス・ナット
底面は100均のクッション貼り付け
コの字型ブラケットの隙間は、適当なものを詰めてグラつきを無くします
画像はスチレンボードを使用
軸ステージの取り付けビス穴は、タミヤのユニバーサルプレートをテンプレートにして、
穴あけを行います
お次は、XY軸とZ軸の取り付けです
こちらはXY軸
底面に金属ステーとユニバーサルプレートのL型ブラケットを取り付け剛性を確保
こちらはZ軸です
こちらも底面に金属ステーを取り付け剛性を確保
長めのビスを使い、前後にオフセットできるように考慮
XY軸は、カラーを使用し少し浮かして取り付け
Z軸の取り付け
メンテ性を考え蝶ネジ使用
Z軸は、XY軸と干渉しないよう取り付け
とりあえず完成!
【追記】
シャフトが貧弱な為、モータの重みでX軸が傾くのでベアリングで支持してみました
キューブ型の基板スペーサとベアリングを使用
ワーク台とツールの取り付け
まずはXYステージにワークを乗せる台を取り付けます
ワークの置き台は、MDF板を使用
切削&穴あけ
リューター等を取り付ければ、1mm以下のプラ板や木の板の加工は可能
剛性不足やガタが多い分、加工精度はいまひとつです・・
樹脂積層(3Dプリント)
自作樹脂積層ユニットの取り付け(動作未確認・・)
3次元測定
デジタイジング用のプローブを取り付け
測定は、MACH3のウィザードから行います
試作デジタイジング用プローブ①(検出はZ方向のみ)
試作デジタイジング用プローブ②(検出はXYZ方向)