mokei minityua
ミニチュア模型考察【経験値の開放】
今回は過去に作ったミニチュアや自作模型のネタを綴っていきたいと思います。
内容はミニチュア模型を製作していく上での考察・試行錯誤・ツールを作る(使う)・作品の製作手順という内容がメインなります。
新しいネタも随時追加していきたいと思います。
【目次】
・ミニチュア麺押し出し器
・麺を入れる器の作り方
・ミニチュア(うどん・ラーメン)を作る
・ボタン電池とLED考察
・模型撮影考察
ミニチュア麺押し出し器
ミニチュア麺は樹脂粘土を使います。着色する場合はアクリルペイント練りこみます。
ミニチュア麺押し出し器は、このサイトを参考させて頂きました。
【麺押し出し器 簡易型】
プラ棒・プラパイプ・針を用意
プラパイプをライター等で熱し針を入れ溶着。固まったら針を外す。
樹脂粘土を入れプラ棒で押し出します(ところてん方式)
かなり力要ります。1食分が限界(笑)
【麺押し出し器 強化型】
100均で売っているスポイトを用意
適当な木材・金属ブラケット・ビスナットで以下のように作る。
スポイト先端はライター等で熱し、穴を一旦塞ぎます。
硬化後、針・ピンバイス等で穴をあけます。
これも結構力が要りました(笑)
バイスを使って押しだすのもあり・・
少し楽。
【麺押し出し器 強化型_改】
スポイトを六角支柱とビス・ナットで強化
バイス代わりに、金属ブラケット・寸切りボルト・蝶ナットを使用。
画像右の蝶ナットを少し締めこむだけで、簡単に押し出してくれます。
ちょっとずつ蝶ナットを締めこんでいけば、3Dプリンタのようにどんどん出てきます。
麺を入れる器の作り方
器はプラ板をヒートプレスして作成します。
今回は要らなくなった水性ペン等のキャップを利用し、凹凸の治具とし使用しますが、凹型と凸型の間に少し隙間が必要となります。プラ板の厚みにもよりますが2~3mm程度の隙間は必要。
まずはクリップで挟んだプラ板をヒートガンで熱します。
柔らかくなった所で、凸型キャップにプラ板を置き、すぐに凹型キャップを押し付けます。
プラ板が冷えたら、治具から取り外します。
要らない部分をニッパーである程度切り落とします。
次は先端が細いハサミでふちを切っていきます。
器のふちがまっすぐになるように切っていきます。
仕上げは、器のふちにヤスリをかけて終了。
空研ぎペーパ(白)の300番→600番かければ良いかと。
完成!
ミニチュア(うどん・ラーメン)を作る
押し出し器で作った麺で、うどんを作ってみた。
こんな感じのミニチュアを作っていきます。
まずは、かきあげうどん。
器に麺を入れ、具のベース(今回はちぎったスチレンボード)を用意。
かきあげを着色
出汁の材料は、レジン顔料(オレンジ)と透明レジン。
レジン顔料は赤色もあったほうがいい。
出汁を流しこみます。
食品サンプル風に麺を固定。
UVライトを持っていないので、ブラックライト(蛍光管)で代用。
基本的には波長のあったUVライトを使いましょう。
かきあげうどん完成。
ラーメン(中華そば)
きつねうどん
きつねうどん(こぼしバージョン)
ボタン電池とLED考察
最近のLEDは大体の色が表現できるので、模型の組み込みに重宝します。
私が子供の頃は、ムギ球やマメ球でしたが(笑)
昔は青色LED・白色LEDがなく、赤・黄緑・黄・橙ぐらいしかなかったです。
私にとって白色LEDは、模型の組み込みに欠かせないモノの一つとなりました。
LEDには、VF値(順方向電圧)ってのがあり、上限値を超える電圧で使用すると破損します。
VF値を超える電源を使う場合は、電流制限用抵抗を入れるのが普通ですが、VF値(3.0V~3.2V)の上限を下回る電源電圧(3Vボタン電池)だったら抵抗はいる?いらない?
結果的にはVF値の上限以下だったらいらないです。ですが、赤色等のVF値が2V前後のモノは要ります。
ボタン電池CR2025の電圧は3V
可変電圧とテスターでLEDの順方向電流を測ってみる。(抵抗なし)
VF値下限
3V→5.94mA
VF値上限以上
3.21V→21.6mA(3.2Vでだいたい20mAぐらいか)
VF値下限以下(ほぼ消灯するまで電圧を落とす)
2.43V→0.01mA
ボタン電池につないで、順方向電流を測ってみる。(抵抗なし)
ほぼ上記の3Vの時と同じぐらいの電流値です(5.55mA)
抵抗無しでも問題ないが、LEDが明るい場合は抵抗で輝度調整は必要。
結論、VF値=電源電圧 が一緒なら抵抗はいらないが、最近のLEDは高輝度なので輝度調整用で固定抵抗か可変抵抗を付ければ良いかと思う。
模型撮影考察
模型撮影の基本
①3脚でカメラを固定する。
②セルフタイマーかワイヤレスリモコンを使う。
③f値・露出時間・ピントが手動で合わせられるカメラが良い。(一眼レフカメラとか)
④目的にあった光源が必要。(太陽光が一番最強!)
⑤ホワイトバランスを合わせる。
窓の外の背景(プリンタで印刷)を蛍光灯で照らした例。
窓と背景の間は数センチあけ、背景の明るさが均一になるようにする。
撮影セットに組み込んだ電球色LEDだけで撮影した例。
もちろんのことだが、カメラの露出時間を長くしないとダメなので、3脚は必須です。
次は、こんな感じで撮影です。
撮影用の器材は、
背景---デジタルフォトフレーム(タブレットなんかでもOK)
光源(自作)---白色LED(1Wクラス)+レンズ
レフ版---段ボールにクシャクシャにしたアルミホイルを貼り付け
ドアから入光する疑似的な太陽光は、高輝度LED光源1灯で行います。複数のLED光源を使用すると個数分の影が出ます。窓と背景間のLED光源は補助的に使います。
背景(デイスプレイ)の映り込みに注意。映り込み防止シートなんかが有効化かも・・。
最終的に撮影画像は画像編集ソフトで色合い等の調整は必要。
ちなみに、このセットはブラフ8番館(横浜の洋館)の一角をイメージして作ってます。
光源をうまく使えば、色々な表現ができます。